BRM1012岡山600参戦記録
BRM1012岡山600を走ってきた。
その参戦レポート。
今回はブルべ参戦3年目にして
やっとめぐってきた初のSR取得のチャンス。
2年前、近畿600に出場した時は
アンカーではなくタイレルのミニベロ。
33時間50分で完走したが、その時よりも
成長した自分を見ていたいという気もある。
そんなわけで気合十分で岡山に乗り込んだ。
この岡山600は獲得高度8800m以上という
過酷なコース設定の上、深夜22時スタートという
こともあり、おそらく今シーズン最高難度の600だろう。
エントリーは14名、うち出走は11名。
副代表のブリーフィングの後、
いよいよスタートだ。
■スタート~PC1 125キロ ちくさ黒土
勢いよくスタートを飛び出すも
3キロ地点でいきなりコースミス。
先頭集団から早速はぐれてしまう。
山間部の緩やかな峠道を走っていく。
この時点ですでに肌寒い。
40キロ地点で福岡のM木さんに追いつき、
少し話した後、先に行かせてもらう。
ほどなくして通過チェックに到着。
M木さんとI橋さんがやってきた。
少し談笑したあと、先に出る。
ここからもアップダウンを繰り返し、
佐用町を抜けて千種川沿いを遡上。
3時9分にPC1に到着。125キロを5時間9分か。
悪くないペースだ。
■~PC2 222キロ かわはら
本当に寒いので冬用手袋を着用し、
ウインドブレーカーなどを着こむ。
斉木峠、戸倉峠を順調にパス。
一気に下って再び氷ノ山を上る。
上っていると上からO合さんが下ってくる。
日本最速ブルべライダーやはり速い。
最高点に到着。夜が明けた。
一気に下って平坦路を快走してPC2へ。
222キロを9時間43分でカバー。順調なペースだ。
■~PC3 295キロ 蒜山
前半の難所である、辰巳峠へ。
今まで2回走ったことがあるけど
本当にきつい。序盤は緩やかなんだけど
ラスト4キロは10度越えが続く。
今回はうまく上れた気がする。
恩原高原、人形峠を抜けて福本峠に入る。
寒さの影響なんだろうか?両足のアキレス腱が痛む。
ほどなくしてPC3に到着。13時間51分。
悪くないペースなんだけど・・・・。
■~PC4 356キロ 溝口
大山エリアに入る。
いよいよ本格的にアキレス腱が痛みはじめ
ペースはどんどん落ちていく。桝水への上りは
ほとんど歩いているようなペースだった。
桝水で意気消沈しながら休憩。
そこからミルクの里の通過チェックを過ぎて
15時51分、PC4に到着。356キロを17時間51分か。
やはり両足のアキレス腱痛の影響でかなり
ペースは落ちた。
■~PC5 444キロ 西城
平坦路を突き進むがペースは上がってこない。
とにかく両脚のアキレス腱が痛すぎる。
大山エリアでブレーキを起こしたため、
設定タイムを大幅に超えてしまっている。
メンタル的にもかなり落ち込み、
睡魔も襲ってきた。バス停で少し仮眠。
寝たことで頭もすっきりしたのか、
思考回路が働き始める。ペースは落ちたとはいえ、
前半いいペースで走ったおかげで貯金は十分ある。
ここは気持ちを切り替えてとにかく完走して
何がなんでもSRを取得してやろう、そう言い聞かせて
再スタート。
ほどなくして奥日野地区広域農道に入る。
恐らく今回のブルべでは最大の難所だ。
ひたすら上りが続く。アキレス腱が痛いので
トルクがかからない、本当にきつい。
でも、気持ちだけでペダルを回し続ける。
419キロ地点の三国トンネルに到着。
気温は4度を示していたという。本当に寒かった。
でも、難所を超えたことで思わずガッツポーズ。
最高点から一気に下り、
ほどなくして21時46分、PC5の西城に到着。
444キロを23時間46分か。貯金はまだまだある。
とにかく体が冷え切っていたので
カップラーメンをすすり、中から温める。
■~PC6 485キロ 東城
スタートするもGPSが動かなくなる。
さっき休憩したとき充電していたんだが。
あきらめてキューシートを見ながら走る。
時々止まってコースを確認しながら進む。
帝釈峡のあたりを走っているのだが
本当に暗闇だ。タヌキ、サル、イノシシなど
いろんな野生動物に遭遇する。
山岳を抜けて広い道に出た。
下りで体が本当に冷えたので途中止まって
缶コーヒーをすする。
ほどなくしてPC6に到着。486キロを27時間20分か。
睡魔が襲ってきたのでコンビニでラーメンを
再びすすった後、道の駅のトイレで仮眠を取る。
だが、20分ほど寝てスタートする予定が
1時間以上落ちてしまった・・・・・・・。
やっぱ疲れてたんだろうな。
リスタートするためにコンビニでコーヒーを
買っているとI橋さんがやってきた。
I橋さんの補給を待って、ここからゴールを
一緒に目指す。ここまで400キロ以上単独で走ってきた
うえに後半はアキレス腱の痛みと戦いながらの走り
だったのでやはりこのタイミングで一緒に走れるのは
本当に心強い。
■~PC7 540キロ 高梁
二人でいろんな話をしながら走る。
なんとなくまだ頑張れそうな気分が湧いてくる。
吹屋へ抜ける渓流沿いの道は本当に寒い。
I橋さんは冬装備をあまり持ってきてなくて
本当に寒そうだ。
雪山の生存確認みたく、声を掛け合いながら走る。
ほどなくしてふるさと村の取り付けに到着し、
雲海を眺めながら淡々と上っていく。
農道を経由してPC7に到着。
540キロを33時間19分か。このあたりで
完走が見えてきたので、再び元気が湧いてくる。
■~607キロ ゴール
最後の難所、高梁のループ状の峠も淡々と
走り抜けてクリア。
賀陽からの農道でI橋さんがコーラを
ごちそうしてくれた。なんか本当にうまかったな。
総社から岡山市街を抜け、川沿いを走り早島の
サンクスに11時26分に到着。37時間26分の旅は戦いは
終わった。
後半アキレス腱痛の影響で自分の走りは
できなかったものの後半泥臭く走ってゴール。
悲願のSR、ゲット。素直にうれしい。
さて、ゴール後聞いた話だが11人出走して
完走は5名とのこと。僕以外の完走者は全員、
夏の岡山1000完走者というつわものぞろいだった。
とりあえずしばらく休んでから来年の
戦いに向けて準備していきたい。